炭酸大好き「しゅわ太郎」です!
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我が家では毎年梅雨の時期になると、梅シロップ作りを楽しんでいます。梅の香りとまろやかな甘みのある自家製梅シロップで、梅ジュースや梅酒を心ゆくまで楽しめたら最高ですよね♪
でも梅を買って作るの大変そう…おいしくできるかもわからないし…と考えて、諦めている方も多いかもしれません。
そこで今回は、おいしい梅シロップの作り方を紹介します。
毎年、梅シロップ作りをしている僕が、今までの経験と徹底リサーチにより、できるだけ簡単においしく作る方法を徹底解説していくのでぜひご覧ください!
本記事ではノンアルコールの梅シロップの作り方を紹介していますが、梅酒の作り方が知りたいという方はこちらをご覧ください▼
【おいしい梅酒の作り方】初心者でも超簡単!梅酒の時期や梅の選び方まで詳しく解説!
梅シロップとは
梅シロップとは、梅と砂糖で作る、梅の香りとまろやかな甘みのあるシロップです。
大きめの容器に梅と氷砂糖を入れて、数週間置いておくだけで梅シロップの出来上がり。
梅シロップを炭酸水で割ったら夏にぴったりな爽やか梅ジュース、そこに焼酎も入れたらすっきり梅サワーを楽しむことができます。
梅シロップの効果
梅シロップはおいしいだけでなく、体に嬉しい効果もたくさんです。
疲労回復効果
梅に含まれるクエン酸は、乳酸(筋肉の疲れのもととなる成分)の分解を促進する働きがあり、疲労回復効果があります。
また、梅にはうなぎと同じくビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンEは、血流の流れを促し、疲労物質を体内から運び去る働きもしてくれるため、血行不良からくる肩こりにGOODです!
食欲増進効果
クエン酸は、消化液や消化酵素の分泌を高めてくれるため、消化がスムーズになります。夏バテで食欲がないときにぴったり♪
老化防止効果
梅には、強い抗酸化力を持つポリフェノールが豊富で、老化の原因となる活性酸素の増殖を抑制する効果があります。
梅シロップでいつまでも元気でいたい…!
梅シロップを作る時期
梅の実が手に入る時期は、5月下旬から6月下旬です。梅が旬の時期になると、梅シロップや梅酒、梅干しなどを作る梅仕事が始まります。
5月下旬から6月上旬には緑色の固い「青梅」、6月中旬には少し赤と黄色に色付いた「完熟梅」、6月下旬は黄色に完熟した梅が多くなります。
新鮮な梅の実を使って梅シロップを作れば、暑い夏の時期にすっきり爽やかな梅ドリンクを楽しむことができます。
また、梅の実は冷凍しておくことができるため、梅シロップを作りたいときに解凍して作ることができます。
梅の実を買い逃した…という方は冷凍梅を購入すれば、オフシーズンでも梅シロップ作りが可能です。
梅シロップに使う梅の選び方
梅…いろんな種類があるけど何を使ったらいいのだろうか?とお悩みの方もいるかと思います。ここでは、梅の選び方について解説します。
おすすめの梅ブランド
人気な梅ブランドといえば「南高梅」。
南高梅は、日本の梅収穫量の半分以上を占める和歌山県が誇る、トップブランドの梅。肉厚でジューシーな梅です。
トップブランドといっても値段はお手頃。家の近所に良さそうな梅が売ってない…という方でも、今ではネット通販で入手することができます。
一方で、梅シロップに適さないものとして、小梅があります。カリカリ梅に使われることが多い小梅ですが、果肉部分が少なく梅シロップに必要なエキスが十分に出ないため、梅シロップにはおすすめできません。
梅シロップには青梅 or 完熟梅のどっちがいい?
南高梅は熟成度によって青梅・完熟梅・超完熟梅の3つに分かれますが、梅シロップに使う梅はしっかり梅エキスが出てくれる「青梅」か「完熟梅」がおすすめです。
青梅
青梅は熟していない青々した梅です。固く、深い緑色をしていて、味は酸味があり甘さはありません。
梅シロップにすると、しっかり梅エキスがでるため、梅の香りと味わいが楽しめます。
完熟梅
完熟梅はその名の通り、熟成して梅の実の一部が黄色や赤色をしています。
梅シロップを完熟梅で作れば、まろやかな甘みのある仕上がりになります。ただし、青梅よりもエキスが少なく、発酵しやすいため、注意が必要です。
超完熟梅
黄と赤色になった梅を超完熟梅といいます。
梅の実は完熟しすぎると梅エキスがでにくいため、梅シロップにするのはおすすめできません。
超完熟梅は、梅干しや梅ジャムにするのがおすすめです。
おいしい梅の実の選び方
梅シロップにおすすめのおいしい梅の実はズバリ、「大きさがある・張りがある・傷がない・良い香り」の4点です。
大きさをチェック
梅の実が大きいほど、果汁が多く、シロップにしたときにエキスがでます。ただし、大きすぎると梅の実と氷砂糖の間の隙間が多くなり、梅と砂糖がからみにくくなることもあります。
梅のサイズは、S・M・L・2L・3L・4などがありますが、梅シロップにはエキスもしっかり出て、砂糖とからみやすい L~3L の大きさがおすすめです。
分類 | サイズ | 用途 |
小粒 | S~M/3.5cm 10g未満 | お弁当用梅干しに おすすめ |
中粒 | 1~3L/3.5〜4.5cm 15〜25g | いろんなのに使える 梅シロップにおすすめ |
大粒 | 4L/4.5cm~4.9cm 30g以上 | 果肉がたっぷり! 梅酒におすすめ |
表面の張りをチェック
新鮮な梅は表面に張りがあり皮がパツパツになっています。プニプニやわらかすぎるものは避けるようにしましょう。
表面の傷をチェック
傷がある梅は傷みやすいのでしっかり確認しましょう。
香りをチェック
採れたての梅はしっかり香りもあります。ついつい嗅ぎたくなるような良い匂いがするか要チェックです。
梅シロップ作りの材料と道具
- 青梅:1kg
- 氷砂糖:1kg
- お酢:200ml
- 瓶:4L以上
- 保存容器:密閉できるもの
青梅
青梅はシーズン中はスーパーなどでも見かけますが、少し時期がズレると店頭にない…!ということも。そんなときは、ネット通販で探しましょう。産地によって収穫時期が異なるので(暖かい南では5月中旬~6月上旬、寒い北では7月上旬~7月下旬)、店頭にない場合でも見つかる可能性があります。
氷砂糖
砂糖はいろんな種類がありますが、氷砂糖が溶けやすく、瓶の底にも溜まりにくいためおすすめです。
梅1kgに対して氷砂糖1kgが必要になります。
お酢
お酢はなくても大丈夫ですが、腐敗を防ぐ殺菌効果や発酵を予防する効果があるので、我が家は入れています。出来上がりの味に関しても、お酢より梅の方が風味が濃いので、お酢っぽい味はほとんど残りません。
お酢の種類は何でもOKですが、リンゴ酢などのキツくないお酢だとシロップの口当たりがまろやかになって飲みやすいので、お子さんのいるご家庭におすすめです。
瓶
梅1kgなら瓶は4Lサイズが適切です。
おすすめなのは、日本製の「Cellarmate(セラーメイト)密封瓶」!シンプルなデザインと使い勝手の良さ、さらには品質も高いため、日本の多くの家庭で愛用されています。
保存容器
梅シロップが完成したら保存容器に移し替えて冷蔵保存がおすすめです。「セラーメイト ワンプッシュ便利びん」はワンプッシュで注ぐことができて使い勝手が良いです。似ている商品で「これは便利調味料びん」はワンプッシュではないので購入の際は間違えないようにしましょう。
梅シロップを作る&保存におすすめの容器をランキングにしていますので、こちらもご参考にしてください▼
【梅シロップを作る容器&保存容器】おすすめの瓶ランキング!選ぶポイントは素材・大きさ・デザイン!
梅シロップを作るための梅・砂糖・容器がセットになったキットも販売されています。いろんな種類の梅や砂糖を組み合わせて楽しむことができますよ▼
おいしい梅シロップの作り方
ざっくりこんな流れで梅シロップを作っていきます。
1.梅を洗う
梅の表面には汚れが付着しているため、シロップにする前にしっかりと洗います。このとき、梅を傷付けないよう、優しく洗うのがポイントです。
時間があれば、梅をよく洗ったあとにアク抜きするのもおすすめ。梅は熟していない青いものほどアクが強いため、青いものを使うときは、1時間ほど水につけておくとアクが少なくなります。
2.梅のヘタを取る
きれいになったら、梅のヘタを爪楊枝で突っついて取っていきます。ポロンと簡単に取れるため、結構楽しいです。
3.梅を乾かす
キッチンペーパーや清潔な布巾で1個ずつ丁寧に梅の水気を拭きとっていきます。水気が少しでも残るとカビの原因になるため、ヘタの部分もしっかりと拭きます。
時間があれば、1~2時間ほど自然乾燥をさせておくとよりGOODです。
4.瓶を消毒する
梅シロップに菌が繁殖しないように、瓶を煮沸やアルコールでしっかり消毒します。
熱湯をかけて消毒するやり方もありますが、セラーメイトの瓶は耐熱温度差42℃なので、急な温度変化で割れることもあります。そのため、熱湯をかけて消毒するのではなく、煮沸(水を入れた鍋に瓶を入れ、沸騰させる)やアルコールで消毒しましょう。
また、セラーメイトと並ぶ2大保存瓶として有名な赤い蓋の「東洋佐々木 果実酒瓶」は耐熱ガラスではないため、アルコール消毒一択です。
5.瓶に梅と氷砂糖を交互に入れ、酢をまわしかける
瓶に梅と氷砂糖を交互に入れていき、最後に酢をまわしかけます。菌の侵入を防ぐために、梅と氷砂糖を入れるときは必ず清潔な手で行いましょう。
6.冷暗所に置き、一日に数回瓶をゆする
瓶の置き場所は、日の当たらない冷暗所におきましょう。日光がサンサンと当たると、瓶の中の温度が高くなり、発酵してしまう恐れがあります。
また、大事なのが、一日2~3回ほど瓶をゆすって、梅全体に溶けたシロップが行きわたるようにすること。この作業を疎かにすると、氷砂糖が溶けるのに時間がかかり、完成までに梅が発酵してしまうことも…。おいしい梅シロップのためにも、毎日頑張りましょう!
7.梅がシワシワになったら完成!
2~3週間程度で梅がシワシワなってくるので、梅の実を取り除いて完成です(梅の実はすぐに取り出さなくても大丈夫ですが、後々渋みが出てくるため、最大1ヶ月ほどで取り出しましょう)。
梅1kg、氷砂糖1kg、酢200mlで作った梅シロップの量は約1300mlでした。梅ジュース1杯で炭酸水120ml×梅シロップ30mlとすると、43杯分が楽しめます!
暑い夏に毎日爽やか梅ジュースを飲むことができるー!
梅シロップをもっとお手軽に作りたい!という方は、青梅を冷凍してから使用すると、最短5日で作ることができます。詳しくはこちら▼
【冷凍梅を使って時短】1週間で梅シロップ&梅ジュースを作る方法!ジップロックを使えば瓶不要!
さらに時短したい方は!炊飯器を使えば最短12時間で作ることができます!詳しくはこちら▼
【冷凍梅と炊飯器を使って12時間で作る梅シロップ】2週間かけて作った梅シロップと味を比較!
梅シロップの保存方法
保存容器
完成した梅シロップは、消毒した小瓶などに移し替えて保管しましょう。
「セラーメイト ワンプッシュ便利びん」は、ワンプッシュで簡単に注ぐことができるのでおすすめです。梅1kgに対して1,300mlほどの梅シロップができるので、3本必要になります。
複数本に分けると手間はありますが、使用中の瓶以外は空気に触れずに密閉して保存できるため梅シロップの風味を保つことができます。
冷蔵庫にスペースがあれば梅シロップを作っていた瓶をそのまま使っても大丈夫ですが、シロップが注ぎにくいため、カンロ杓子があると便利です。
保存期間
梅シロップは、保存する場所によって日持ちする期間が異なります。冷蔵庫にスペースがあれば、冷蔵保存がもっともおすすめです。
長期保存するために冷凍したいところですが、梅シロップは糖度が高いため、家庭用冷蔵庫ではちゃんと凍りません。冷蔵庫、または冷暗所に保存しましょう。
また、加熱処理をすることによりさらに日持ちしますが、風味が若干落ちるため、我が家では取り入れていません。
梅シロップの保存方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください▼
【梅シロップの保存方法】賞味期限や保存期間は?移し替える保存容器は保存瓶・プラスチック容器・ペットボトルどれがいい?
梅シロップ作りでよくあるトラブルと対処法
梅シロップ作りは生ものが相手なので、トラブルもあります。ここでは、トラブルに遭ったときの対処法をお伝えしていきます。
① 梅シロップ作りで氷砂糖が溶けない
氷砂糖が溶けないと発酵したりカビが生えたりして梅シロップ作りが失敗してしまうことも。氷砂糖が溶けない理由として、瓶をゆする回数が少ないことがあります。溶けが悪いな~と思ったら、梅全体にすでに溶けたシロップが行きわたるようにしっかりとゆすりましょう。
ゆすり足りない以外にも溶けない理由があります。詳しくはこちら▼
【梅シロップ作りで氷砂糖が溶けない】6つの原因と対処法を徹底解説!
② 梅シロップ作りの途中で発酵した
我が家も過去2回やってしまった発酵!原因は、「冷暗所以外の場所で保管していた」&「ゆすり足りなかった」ことです。
発酵してしまった場合は、梅の実を取り除き、梅シロップを弱火で5分程度加熱することで発酵が止まります。梅のエキスがすべて抽出していない状態なので風味は若干劣りますが、この方法で対処した発酵シロップはそれなりにおいしかったです。
実例をもとに加熱処理方法を詳しく紹介しています。発酵予防方法もあるので要チェック▼
【梅シロップが発酵しても加熱処理でおいしく飲める】発酵する原因や発酵させない工夫まで徹底解説!
③ 梅シロップを保管していたら腐った
何だか梅にカビらしきものが…原因は、「梅の水分をしっかり拭き取れていなかった」や「保存容器に菌がついていた」などがあげられます。
白いカビや泡が出ていたら酵母菌の可能性もあるので、加熱処理することによって飲むことができることも。ただし、青や黒、変な臭いがするといったものなら、そのシロップは腐ってしまっているので、飲むのは絶対にやめましょう。
梅シロップのカビについて詳しく解説しています▼
【梅シロップにカビ発生…飲めるかどうかの見分け方!】カビの原因&カビを防ぐポイントまで解説!
梅シロップを使った梅ジュースはやっぱりおいしい!
手作り梅シロップを炭酸水で割ってみました。濃さの好みはそれぞれですが、おおよそ以下の割合で作れば、夏にぴったりの爽快梅シロップソーダが楽しめます。
梅シロップ:炭酸水=1:4
梅のフルーティーさがたまらないー!酸っぱさと甘さも絶妙!
小さなお子さんや炭酸が苦手な方は、水や牛乳で割るのもおいしくておすすめです。いろんなもので割ったレビューはこちら▼
【梅シロップの飲み方&割り方12選】ジュースやお酒で割ってみた!焼酎割りや牛乳割りもやってみた!
梅シロップが使えるのはジュースだけではありません。料理やデザートのレシピはこちら▼
【梅シロップを大量消費するアレンジレシピ7選】ゼリー・ケーキ・肉料理・ドレッシング…!
残った梅の実を活用するレシピ
残った梅の実の使い方が分からず捨ててしまっている方も多いかと思います。そんな方は、ぜひこちらのレシピでおいしい梅ジャムを作ってみてください。
パンに付けたり、ヨーグルトに入れたりして楽しんでるよー!
残った梅の実を使ったレシピは他にもたくさんあります。詳しくはこちら▼
【梅シロップを作った後のシワシワ梅の実をリメイク】ジャム・味噌・甘露煮・梅干し・ドライフルーツへの変身レシピ!
市販の梅シロップ
梅シロップを作るのが大変そう…という方は市販の梅シロップを試してみるのがおすすめです。
僕の一押しは、甘さ控えめの「紀州産ハニップ」。手作りの梅シロップに近い味わいで変な甘さもないため、ぐいぐい飲めちゃいます▼
もっと市販の梅シロップを詳しく知りたい方はこちら▼
【市販の梅シロップ おすすめ人気ランキングTOP10】通販で買えるおいしい銘柄!
まとめ
本記事では、おいしい梅シロップの作り方や、梅シロップ&梅の実の活用方法について徹底解説してきました。
梅シロップ作りを余すことなく楽しめるようなるはず!
梅の香りとまろやかな甘みのあるお手製梅シロップで、梅ジュースや梅酒を心行くまで楽しんでください。
自宅で手軽においしい梅ソーダを作りたい!という方は、炭酸水メーカー!おすすめの炭酸水メーカーランキングをご覧ください▼
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。素敵な梅ライフを!
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